短期間で公正証書遺言を作成した事例
遺言作成のご依頼をいただいた際、Aさんは重い病気を患っており、できるだけ早く遺言を作成したいとのご希望でした。
公正証書遺言の作成が望ましいケースでしたが、公正証書遺言の作成は通常、必要書類を収集した上,公証人との打ち合わせを行うなどの手続が必要となるため、早くても1,2か月程度の期間が必要となります。
Aさんの場合は、この余裕がなかったため、まずは最低限の内容で、暫定的な自筆証書遺言の作成手続を行った上、必要となる手続をすべて同時並行で進め、ご依頼から2週間後に公正証書遺言を作成しました。
実際、間もなくAさんは亡くなりましたが、公正証書遺言に基づき、スムーズな相続財産承継を行うことができました。
(なお、Aさんの場合は選択の必要がありませんでしたが、本当に死亡の危急に迫った場合、危急時の遺言作成手続が民法976条に定められていますので、ご参照ください)
この記事の執筆者
法律事務所羅針盤
弁護士
本田 真郷
保有資格弁護士、中小企業診断士、マンション管理士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
専門分野相続
経歴
千葉県千葉市出身
平成11年 千葉市立稲毛高等学校卒業
平成15年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
平成16年 司法試験合格
平成17年 最高裁判所司法修習生採用(第59期、大津修習)
平成18年 弁護士登録(千葉県弁護士会)
千葉県市川市の弁護士法人リバーシティ法律事務所に入所
平成23年 法律事務所羅針盤開設に参加
平成29年 筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻(税法コース)修了
平成29年12月
~令和元年11月 総務省官民競争入札等監理委員会事務局政策調査官、同省公共サービス改革推進室政策調査官(併任)