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約2週間で公正証書遺言を作成した事例

依頼者属性

● 年齢・性別:70代・男性
● 被相続人との関係:本人
● 相手方:なし
● 居住エリア:千葉県
● 争点:公正証書遺言の早期作成

相談から解決までにかかった期間

約2週間

相談に至った経緯

相談者は、重病により余命宣告をされていたところ、ご自身には法定相続人に当たる親族がなく、お世話になった知人数名に御礼を兼ねて財産を承継したいと考えました。
このような場合は遺言書の作成が必要となり、手続の確実性を考えると公正証書遺言の作成が望ましいものですが、相談者は入院中であり、またいつ亡くなってもおかしくないとの説明を受けている状況であっため、遺言書作成は一刻を争う状況でした。
ご相談を受けた当事務所では、まずは簡単な文案を提示して、相談者に暫定的な自筆証書遺言を作成してもらい、万一の場合の備えをしました。


その上で、相談時間中に相談者の了解を得て、その場から最寄りの公証役場に電話連絡を入れ、事情を説明して公証人が最短で予定を確保できる日程で遺言作成の予約を入れ、予約日に間に合わせるために逆算してスケジュールを組む方法をとりました。
上記の結果、相談日の約2週間後に、相談者が入院中の病院まで公証人に出張してきてもらい、無事公正証書遺言を作成することができました(これに伴い、暫定的に作成した自筆証書遺言は相談者に破棄してもらいました)。


相談者は、公正証書遺言作成の約1か月後にご逝去されましたが、当事務所は遺言執行者として、遺言書に記載された相談者の遺志に基づき、遺言執行手続を行い、遺言内容を実現することができました。

担当弁護士からのコメント

公正証書遺言を作成したいとの相談を受けた場合、通常は、遺言作成者の相続関係や財産関係の調査→遺言書案の作成→公証役場との調整、と順を追って遺言作成準備を進めます。

このような段取り自体は、相談者の置かれた状況を適切に分析した上、相談者の意向を十分把握して遺言作成を行うためには必要なものなのですが、本件ではこのような通常の段取りを踏む余裕はとてもないように思われたため、状況を考慮した緊急対応として、全てを同時並行かつ最短で進める方針を取ることとしました。
もちろんこれは当事務所だけの努力で実現できることではなく、公証人の理解や相談者ご自身の理解協力等も不可欠ですし、正直に申し上げて運の要素もあるところです。


本件では結果的に全ての環境が整い、相談者のご希望どおりの手続を実現することができた事例でした。
一般論としては、公正証書遺言という重要な文書を作成する上では、正確を期すために相応の時間を掛けたいところですが、それが許されない場合であっても、できる限りの対応を検討させていただきますので、まずはご相談いただければと思います(お時間がない中でもできる限りお早めのご相談が望ましいです)。

この記事の執筆者
法律事務所羅針盤 弁護士 本田 真郷
保有資格弁護士、中小企業診断士、マンション管理士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
専門分野相続
経歴

千葉県千葉市出身
平成11年 千葉市立稲毛高等学校卒業
平成15年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
平成16年 司法試験合格
平成17年 最高裁判所司法修習生採用(第59期、大津修習)
平成18年 弁護士登録(千葉県弁護士会)
千葉県市川市の弁護士法人リバーシティ法律事務所に入所
平成23年 法律事務所羅針盤開設に参加
平成29年 筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻(税法コース)修了
平成29年12月
~令和元年11月 総務省官民競争入札等監理委員会事務局政策調査官、同省公共サービス改革推進室政策調査官(併任)

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